ホームページ開設を祝して?ちょっとお堅い話を。大それたことを考えているかもしれませんが、理想は高くもちたいと思います。
以前は地域が子供を見守り、地域が人の死を看取ってきました。しかし現在は、核家族化、少子化、地域の中のコミュニケーションの低下、などの社会の変化により、地域社会の人と人の結びつきが弱まっています。また、病院で死ぬことが当たり前となったことが、死が非日常的なものとし、死生観を失わせていると思われます。こうしたことが、犯罪の低年齢化、凶悪化を引き起こしてきたかもしれません。
高齢者を地域で支え、看取ることができる社会作りを行うことが、失われた地域の人間関係を再構築し、死生観を育ませ、それがゆくゆくは、犯罪の減少につながり、より安全で住みよい地域社会となるかもしれません。
在宅医療は、できるだけ家で過ごしたい方をサポートする医療であることは言うまでもありませんが、その先の目指すものは、医療面で高齢者が地域で過ごせるようにサポートし、住みよい地域社会づくりに貢献する医療だと思っています。